こんにちは。からあげです。
はじめに
自転車生活を始めてから早いもので、気づけばすでに5年目に突入していた。
車・オートバイなしの自転車生活をしていると、当然どこへゆくのも自転車で年間10,000kmくらいは走ることになる。おまけにフードデリバリーの配達仕事を始めたので、走行距離は増える一方だ。
自転車は乗りっぱなしでは駄目。すぐにあちこちガタが来て気持ちよく走れなくなるし、力の伝達効率が落ちて余計に疲れることになる。安全に、気持ちよく、そして速く走るためには、定期的な整備が欠かせない。
コロナ禍以降明らかに変わったのは、自転車パーツが入手しづらくなったこと。
ブレーキパッドやチェーンのような定番の消耗品ですら、1ヶ月から3ヶ月待ちなどというありない時期もあった。最近になってようやく極端な品不足にはならなくなったものの、安定供給にはまだまだ遠い。
パーツ不足の原因はいったい何だろうか?コロナの影響が残っているとはいえ、生産ラインが止まっているわけではあるまい。
台湾・中国などで生産されたパーツは、BRICSなどの新興国にほとんど持って行かれているのではないか、というのが私の推測だ。落ちぶれた日本は今では見向きもされなくなった。だから今後はパーツ不足が常態化することだろう。
そのようなことから、フードデリバリーの仕事を始めてからは、チェーン、スプロケット、チェーンリング、ブレーキパッド、シフト・ブレーキワイヤーなどの重要な消耗品の予備を多めに持つようにしている。どれが欠けても走れない。
交換で不要になったパーツは、すぐに捨てずにしばらくの間取っておくようにする。
万が一、事故や盗難で走行不能になれば、フードデリバリーの仕事はおろか日常生活も成り立たなくなる。やはり自転車一台で何から何までやるのは非常に厳しい。
当時、予備の自転車としてPanasonic OJC4というランドナーを持っていた。雨天になると一気に効かなくなるカンチブレーキ、リヤキャリアにサイドバッグを装着すると踵が擦る、フレームが小さいなどの問題があったため、ほとんど乗らなくなっていた。
熟慮の末、2台目の自転車を手に入れることに決めた。
自転車生活者の自転車選び
自転車生活者には、丈夫で荷物がたくさん載せられる自転車が向いている。見た目は2の次3の次、実用性を重視する。
クロモリフレーム、前後にキャリア装着可、ディスクブレーキ仕様の3点が私が求める絶対条件だ。
汎用性が高く、丈夫なクロモリフレームのみを製造販売するサーリー。私に自転車の楽しさを教えてくれたメーカーだ。今さら他社に浮気をするつもりはなし。
ということで2台目もサーリに決まり。
サーリーの中で日常からツーリングまで使える3つの車種を候補に挙げてみた。
DISC TRUCKER(ディスクトラッカー)新型
2020年にフルモデルチェンジしたディスクトラッカー。私の愛車は2017年モデルの旧型。
新型もホイールサイズが26インチと700Cの2種類となっている。
旧型との大きな変更点は12mmスルーアクスル化で剛性アップ。ブレーキのフラットマウント化。ほかにジオメトリの変更などもあり。ヘッドチューブ長(116.7mm→130mm)ホイールベース(1042.7mm→1037mm)チェーンステー長(460mm→450mm)などなど。(*数値はフレームサイズ46cmのもの)
舗装路向けのツーリング車で、今回のモデルチェンジで街乗りの味付けが濃くなったディスクトラッカー。最新規格を取り入れつつ、よりアップライトな姿勢で長時間漕いでも疲れにくい。
新旧2台のディスクトラッカーでも悪くはないと思うが、同じような車種が2台あっても面白くない。
ディスクトラッカーは荷物をたくさん積載したときこそ真価を発揮する自転車だ。
STRAGGLER(ストラグラー)
2023年現在はフレームセットのみの販売だが、当時は完成車も出していた。
サーリーの中で万能バイクと言われるクロスチェックのディスクブレーキ版。それがストラグラーだ。
ホイールサイズは650Bと700Cの2種類。サーリーではロードバイクに分類される。
ディスクブレーキマウントは、IS(インターナショナル スタンダード)で、旧ディスクトラッカーと同じ。
ブレーキで気になるのはシートステーマウントであること。ブレーキキャリパーがリアキャリアと干渉しやすくキャリアの選択肢が一気に少なくなる。定番のチューブスのキャリアは多分付かない。
サーリーの適合表を見ても、リアのナイスラックは公式には装着不可となっている。
https://surlybikes.com//uploads/downloads/13828_Rack_Fit_Guide_v7.pdf
シートステーマウントのディスクブレーキ車用にREAR DISC RACK STANDARDというキャリアが販売されている。しかし、リアのナイスラック同様に横棒が一本で天板に荷物を積載すると、サイドバッグが着脱しづらくなって使い勝手が悪い。
フレーム形状を見るとライトなツーリング車という感じがする。
MIDNIGHT SPECIAL(ミッドナイト スペシャル)
ペーサーの後継機種で舗装路も砂利道も走破するロードプラスバイク、グラベルロードともいう。ホイールサイズは650Bまたは700Cの2種類。サーリーの中で最もロード寄りの自転車となっている。
ブレーキはもちろんディスクでフラットマウント。44mmのヘッドチューブでフロント周りの剛性が高く、前後にキャリアを装着可能。すべてが最新規格でサーリーの中で人気の高い車種となっている。
サーリーの特徴は太いタイヤが装着可能なこと。ピザカッターのような細いタイヤでは荒れた路面では気を使う。650Bであれば幅60mm、700Cであれば42mmのタイヤが装着できる。
荷物を積載するときは太めのタイヤを履けば、ホイール周りの負荷を軽減でき、ツーリングにも十分使える。
2台目はミッドナイトスペシャルに決めた!!
今思うになぜオンもオフも行けるオールラウンダーのブリッジクラブが入っていないのか、不思議でならない。当時はロードバイクばかりに目が行っていて、マウンテンバイクの方には興味があまり湧かなかった。多分そういう時期だったんだろう。
前後にキャリア装着可能で、ロードの最新規格となっているミッドナイトスペシャルであれば、日常使いも可能だし、荷物を積んでツーリングにも出かけることができる。
さすがに生粋のツーリング車のディスクトラッカーのようにたくさんの荷物は積めないだろうが、バイクパッキング方式を取り入れて荷物を軽量化すれば、快速ツーリング車となってくれることだろう。
安定感のあるディスクトラッカーは荷物を積まないときは、もっさりした自転車と化してしまいスピード感を楽しむことはできない。
ディスクトラッカーとミッドナイトスペシャルの2台であれば、特性が被ることなくうまい具合に使い分けすることができる。
近場の買い物やたくさんの荷物・重量物を運ぶときはディスクトラッカー、日帰りで長距離の場合はミッドナイトスペシャルが良さそう。
もう頭の中はミッドナイトスペシャルのことでいっぱいだ。
ということで2台目の自転車はサーリーのミッドナイトスペシャルに決定した!
めでたし。めでたし。