はじめに
こんにちは。からあげです。
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先日、ミッドナイトスペシャルの記事を作成中にふと思い出した。
それは米式バルブのチューブのバルブコアは、緩むことがよくあるということ。
チューブ交換の、レバーでチューブを挟んでしまいパンクさせしまったかと思いきや、単にバルブコアが緩んで空気が漏れていただけだった。というのを2回も経験した。その2回とも新品装着時のみ。
なのでバルブコアの緩みがないか定期的に確認し、長距離ツーリングにはバルブコアドライバーを携帯した方がよい。
仏式バルブチューブのバルブコア
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仏式バルブ(パナレーサー バルブコア固定式)
仏式バルブは空気を入れる際はバルブコアのネジを緩め、空気を入れ終わったあとはバルブコアのネジを締めるためか、バルブコアが緩んで空気が漏れたことは一度もなし。単に運が良かっただけなのか。
上の参考画像はバルブコアが固定式で取り外せないもの。そのため緩むことはないが、バルブコアをついうっかり曲げてしまうとチューブ丸ごとの交換を余儀なくなされる。
パナレーサーの安価なものは固定式で、高価なものは2ピースタイプでバルブコアの着脱ができるようになっている。
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シュワルベ 仏式バルブのチューブ一覧
シュワルベに最新のクリックバルブ(Clik Valve)が登場しています。
既存の仏式バルブコアと交換可能。空気入れの際にネジの開け閉め不要、バルブコアの曲がるおそれなし。
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シュワルベの仏式バルブのすべてのチューブは、バルブコアの取り外しが可能。
ペンチで挟んで回すこともできるが、専用のバルブキーを使った方が無難だ。
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シュワルベ 仏式バルブコアセット
安価なセットで販売されている。ロングツーリングのお供に。
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仏式バルブコア全体
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バルブコア閉の状態(ネジ側)
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バルブコア開の状態(ネジ側)
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バルブコア閉の状態(奥側)
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バルブコア開の状態(奥側)
スプリングが内蔵されており、軸の押し出し量によってバルブ開度の調整が可能。
黒色パッキンで空気を密閉している。
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バルブコアレンチ
プラスチック製で重さは約1g。紛失防止のためチャック付きの袋などに入れておいた方がいい。
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バルブコアの先の平らな部分に付けて回す。
米式バルブのチューブのバルブコアが緩む
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ある日、ディスクトラッカーのタイヤ交換するためチューブを外した。
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するとチューブが劣化していた。新品で交換してから1年も経たないうちにこの様。
考えられる原因は、長期在庫品が送られてきたか。
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劣化していたチューブはパナレーサーの米式バルブで26×1.625~2.10″。
1.5インチ幅のタイヤに無理して嵌めると劣化が早まるとでもいうのか。
気を取り直してパナレーサーの同じ新しいチューブを嵌めることにした。
パナレーサーの同じ米式チューブをまとめ買いしてある。この際、パナレーサーのチューブは早めに消費しておきたい。
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ちゃちゃっとタイヤを外して交換し、元通り組み立てて空気を入れる。
よし、いっちょ上がり!と言いたいところだったが、徐々に空気が抜けていく。
タイヤレバーでチューブを挟んだとでもいうのか。痛恨の失敗!
悔しさいっぱいで水バケツにチューブを沈めて穴の位置を確かめる。
するとなんとバルブから空気漏れが起きていた。
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バルブコアドライバーは持っていなかったので、マイナスドライバーでバルブコアを締めた。
マイナスドライバーでも締めることができたが、よい機会なのでバルブコアを外してよく観察してみることにした。
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バルブコアを外した状態。
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米式バルブコア
スプリングが内蔵されていて、空気入れの先を着脱するとバルブが自動で開閉する仕組み。
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バルブコアの先
平らになっていてドライバーで回せるようになっている。
中心の軸を押すとバルブが開いて空気が抜ける。
バルブコアドライバー(自動車用)
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バルブコアドライバー
携帯に便利なミニタイプが付く。本来は自動車のタイヤ用のものだが、自転車の米式バルブにも対応する。
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ショートのドライバーでも十分小さい。
硬くて緩められないときは防錆潤滑剤をスプレーし、自動車・オートバイ用の柄が太いドライバーで緩めた方がいいだろう。
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ドライバー全体(ショートタイプ)
軸は炭素鋼、グリップはナイロン製。
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先のようす
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グリップの先にバルブ押しが付いている。
突起部分でバルブを押して空気を抜く。
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ドライバー全体(ミニタイプ)
材質 黄銅(ニッケルメッキ)
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ミニタイプでも自転車用途なら十分。加工精度も問題なし。
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裏側にはゴム付き。
ミニタイプはバルブキャップ代わりにもなる優れモノ。
キャップとして付けておけば、忘れるおそれがない。
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各種アダプターでツーリング中の故障に対応しやすい。
左 仏仏→英式
中 英式→米式
右 米式バルブコアドライバー
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仏式→米式
パナレーサーだけあって加工精度が高い。
仏式バルブのチューブを使い切って米式バルブのチューブに移行するまでの間は変換アダプターで対応する。
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こうしてひとまとめにして大きくしておけば紛失しづらくなる。ただし、失くすときは一度にすべて失くすことになる。笑
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小物類はチャック付き袋に携帯しておくと安心。
英式バルブの虫ゴムを携帯しているのはママチャリ修理のため。虫ゴムが傷んで立ち往生しているママチャリを助けることができる。
まとめ
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今回のバルブコアの緩みは勉強になった。
米式バルブのチューブは空気が入っていない状態だとバルブコアが緩みやすいということがよく理解できた。
仏式バルブのチューブにも言えることなので今後は気をつけたい。
この整備のあと長距離ツーリングに出かけたが、不安要素がまた一つ減ってより楽しめるようになった。めでたしめでたし。
ということで今回の記事はこれで終わり。
最後までお読み頂きありがとうございます。